送配電・ガス供給世界大手英ナショナル・グリッドは6月10日、2030年までに事業運営に関係する車両を電気自動車(EV)に転換する国際環境NGOのThe Climate Groupが運営する国際イニシアチブ「EV100」に加盟したと発表した。同社は英国と米国で、発電や送配電の事業を展開しており、米電力大手でのEV100加盟は今回が初。
【参考】【国際】フォード、欧州で乗用車販売をEV・PHVのみへ。出光は超小型EV開発。EV100加盟企業も101社に(2021年2月18日)
同社は、事業用の社用車をEVに切り替えるとともに、事業所内にEV充電ステーションを整備する。導入するEVは、英国で2,879台、米国で2,905台。充電ステーションは、英国で289ヶ所、米国では既設の1,400ヶ所に加え、新たに社用EVで充電がスムーズに進むよう2,900ヶ所に設置する。さらに、作業車両や工事車両でも電動化を進める。
EV化の目標は、米国では2030年までに、大型車両を含め社用車を100%EV化。英国では、2030年までに社用車の60%をEV化、30%をガス燃料車両に転換する。ガス燃料ではゼロエミッションガスを燃料とするため、いずれもゼロエミッション車となる。従業員の通勤でも、米国の事業所160ヶ所に充電ステーションを設置し、従業員のEV購入やリースに対してインセンティブも付与する考え。
同社は、2030年までにEVが、英国で1,100万台、米国で1,870万台となると推定している。
【参照ページ】Electrifying our fleet to help tackle climate change
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら