短寿命気候汚染物質(SLCP)削減のための気候変動と大気汚染防止の国際パートナーシップ(CCAC)は5月6日、国連環境計画(UNEP)と協働で、メタンガス排出削減に関するレポートを発表した。メタンガスは温室効果ガスの一つ。
CCACは、国連環境計画(UNEP)、米国、カナダ、スウェーデン、メキシコ、バングラデシュ、ガーナの6ヶ国政府が2012年に発足。その後加盟国は増加し、現在は日本を含む66ヶ国が加盟している。
メタンガスは、化石燃料、農業、畜産、廃棄物の排出量が多い。同レポートは、特に、化石燃料産業からのメタン排出を削減することが、気候変動の速度を遅らせる上で果たす重要とした。
具体的には、利用可能な対象を絞ったメタン削減対策により、2030年までに人為的なメタン排出量を45%できるという。これは年間1億8000万tの削減効果となる。この結果、2040年代までに0.3℃近くの気温上昇を回避し、早死数を年間255,000人、窒息関連の通院者を775,000人、極度の暑さによる労働力の喪失を730億時間、世界全体で2,600万tの作物損失防止につながるという。
【参照ページ】Global Methane Assessment: Benefits and Costs of Mitigating Methane Emissions
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