欧州プラスチック業界団体PlasticsEuropeは5月26日、欧州のプラスチックメーカーによる2030年までのケミカルリサイクルへの投資額が72億ユーロ(約9,600億円)に達したと発表した。2025年までの26億ユーロから急増しており、中期的にケミカルリサイクルに大規模な投資が集まっていることがわかった。
同団体によると、2050年までに、世界のプラスチック生産のうち約60%が、再利用やリサイクルした再生原料によるものになる。同団体の加盟企業全体では、ケミカルリサイクルによるプラスチック生産量は2025年に120万t、2030年に340万tになるという。EU欧州委員会のサーキュラー・プラスチック・アライアンスでは、2025年までに欧州域内で、1,000万tの再生プラスチック活用を目指している。
ケミカルリサイクルを拡大するには、原料の多様化、新たなインフラ、ビジネスモデル、新材料、廃棄の防止、エコデザイン等が必要と説明。また政府が将来見通しを示し、産業界の投資を加速させる政策や規制枠組みも重要とした。
同団体は、今後も、地域、国、グローバルの各レベルでの連携が重要と説明し、サーキュラーエコノミーへの転換と重要テクノロジーへの投資加速につながる強力な政策や規制を求めていく方針。これにより、産業競争力を高め、雇用を創出する。
【参照ページ】European plastics manufacturers plan 7.2 billion Euros of investment in chemical recycling
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