フィンランド石油化学大手ネステと伊藤忠商事は6月9日、伊藤忠商事子会社ファミリーマートの横浜市内の配送センターで、配送車両の一部において燃料を100%再生可能ディーゼルに切り替えると発表した。
【参考】【国際】ネステ、三井化学にバイオナフサの供給開始。豊田通商と3社契約。日本市場も席巻か(2021年5月21日)
再生可能ディーゼルでは、ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量を化石燃料比で90%削減可能。ドロップイン燃料のため、既存のエンジンの燃料システムや燃料供給ネットワークに変更を加えず、そのまま利用できる。
ネステは再生可能ディーゼルだけでなく、電気自動車(EV)への移行も促進。6月1日には、フィンランド物流Niemi ServicesおよびEV充電インフラPlugit Finlandと協働し、同国ヘルシンキ・コナラ地区でEV充電サービスの試験運用を開始した。同アクションは、ネステとNiemiの気候変動戦略の一環。
ネステは、2021年末までにフィンランドでのEV充電サービスの商用化が目標。Niemiでは現在、保有する車両163台のうち、120台が再生可能ディーゼル、35台がバイオガス、8台が電力で稼働している。試験運用では、ネステ提供のモバイルアプリかRFIDを活用し、日次での充電に成功した。
フィンランドは2035年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)が目標。同目標の達成には、化石燃料を消費し、二酸化炭素を排出する内燃機関に替わる新たな車両の動力源が重要になる。
【参照ページ】Neste and ITOCHU Corporation collaborate on first delivery of renewable diesel in the Japanese market
【参照ページ】Neste is piloting its first electric vehicle charging service with Niemi Services – aiming to launch the service in Finland in 2021
【画像】Neste
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら