食品世界大手米カーギルは5月20日、同社製造の食品・飲料に使用するポストバイオティクス製品「EpiCor」について、米食品医薬品局(FDA)から安全基準合格証「GRAS」を取得したと発表した。GRASとは、食品添加物に与えられる安全基準合格証で「一般に安全と認められる」の略語。
ポストバイオティクスは、免疫や腸内健康に関する新興分野。腸内細菌等による体内の健康状態の改善が「プロバイオティクス」と言われるのに対し、腸内細菌等が生み出す代謝物を活用する手法を「ポストバイオティクス」という。
国際プロバイオティクス・プレバイオティクス学術機関(ISAPP)は5月、ポストバイオティクスの定義と範囲について、査読付き医学雑誌「Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology journal」に合意声明を発表したばかり。
EpiCorは、乾燥酵母発酵物で、腸内細菌を適切に整える作用があり、免疫システムの助けになることが臨床的に解明済み。ポストバイオティクスは、耐火性が高く、水素イオン指数(pH)の変化にも問題ないため、食品・飲料メーカーでの使用が容易。今回GRASを取得したことで、幅広く食品・飲料への活用への道がひらけた。
【参照ページ】EpiCor® Postbiotic Now Offering Immune Support to Food & Beverage Industry
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