持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)、CDP、国連人間居住計画(UN-HABITAT)の3者は6月4日、廃水に関する新たなイニシアチブ「廃水ゼロ・チャンピオン」を発足した。企業へのエンゲージメントを通じて、水循環のサーキュラーエコノミー化により、廃水の環境破壊ゼロを目指す。
WBCSDは2020年9月、企業向けに「廃水ゼロ」を提唱。「サーキュラリティ」「指標と目標の設定」「水の価値算出」「情報開示」「官民パートナーシップへの投資」「サプライヤーへのインセンティブ付け」の6つのアクションを提示した。
その上でWBCSDとして企業に対し3つのコミット「廃水ゼロ・コミットメント」を促していくことも掲げていた。
- 汚染ゼロ:全ての廃水を処理し、有害物質ゼロの状態で環境に戻す
- 真水消費ゼロ:再利用水やリサイクル水の割合を増加
- 低炭素:廃水処理プロセスでの二酸化炭素排出量削減
今回の発表では、「廃水ゼロ・コミットメント」の実践ガイダンスも発行。企業が実施すべきアクションを具体的に記した。その上で、WBCSD、CDP、UN-HABITATの3者で「廃水ゼロ・チャンピオン」を運営し、企業のアクション転換を求めていく。
【参照ページ】Wastewater Zero Commitment: business action to eliminate industrial wastewater pollution by 2030
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