IT世界大手米アマゾンは5月26日、定時株主総会を開催。11件の株主提案議案の採決を行った。いずれもESGに関するもの。最終的に反対票多数で否決されたが、中には44.2%の賛成票を集めた議案もあり、アマゾンにも着実に株主の議決権行使の影響が強まってきている。
11件の株主提案の内容は、全て、昨今アマゾンに対して懸念されているESG課題に関するもの。具体的には、同社の顔認証技術「Amazon Rekognition」や住宅セキュリティ商品「Ring」等による人権侵害、ジェンダーや人種での給与格差や昇進差別、取締役会の独立性、競争法上の問題、プラスチック包装での環境問題に関するものが並んだ。同社取締役側は、全ての議案に対し反対を推奨した。
結果は、全ての議案が過半数をとれなかったが、ダイバーシティ&エクイティ監査結果開示は44.2%の賛成を獲得。プラスチック廃棄物やリサイクル状況開示も35.5%、顧客に対する人権デューデリジェンス結果開示も35.3%の賛成を集めた。
(出所)Sustainable Japan独自調査
【参照ページ】Notice of 2021 Annual Meeting of Shareholders & Proxy Statement
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