中国化工集団傘下のイタリアのピレリは5月19日、世界初となるFSC認証取得タイヤ「P Zero」を、BMWのプラグイン・ハイブリッド車(PHV)「X5 xDrive45e」向けに生産すると発表した。同タイヤは、原料の天然ゴムとレーヨンでFSC認証を取得。持続可能なタイヤ製造を進める。
FSC認証は、森林保護推進の国際NGO森林管理協議会(FSC)が運営。今回、天然ゴムプランテーションが、生物多様性や地域コミュニティを損なわずに管理され、経済的にも持続可能であることを確認した。今回開発したピレリのタイヤは、米ジョージア州ローム工場で製造され、EUタイヤラベルで「A」評価を獲得する低転がり抵抗と、環境サステナビリティ目標を両立する。これにより有害廃棄物排気量と燃料消費量を削減する他、騒音も小さくできる。
同社は2017年、持続可能な天然ゴムポリシーを発表。同ポリシーのもと、天然ゴムバリューチェーン上の国際NGO、天然ゴム生産者、自動車メーカー等の主要ステークホルダーへのコンサルテーションを行った。
また同社は2018年、「持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム(GPSNR)」にも発足メンバーとして参画。世界中での持続可能な天然ゴム事業の開発支援を行っている。
【参照ページ】PIRELLI PRODUCES THE WORLD’S FIRST FSC-CERTIFIED TYRE
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