米固体酸化物形燃料電池(SOFC)開発スタートアップのブルームエナジーとアイダホ国立研究所(INL)は5月18日、原子力発電の電力を活用した水素生成の実証実験を行うことに合意した。アイダホ国立研究所は、原子力の研究機関として知られる。
ブルームエナジーは、2001年に米カリフォルニア州で創業。デラウェア州に製造拠点を持つ。同社の日本法人ブルームエナジー・ジャパンは、ソフトバンクグループとの折半子会社。
原子力発電で水を電気分解し、水素と酸素に還元することで水素を生成した場合、二酸化炭素を排出しない。しかし、再生可能エネルギーによる電気分解で生成したグリーン水素とは異なり、「イエロー水素」と呼ばれる。
【参考】グリーン水素・ブルー水素
同社は2020年6月、高効率の電解槽で水を水素と酸素に還元することを発表。従来型の電解槽よりも低電力で、水素を製造できるという。また、原子力発電で生じた蒸気を熱エネルギーとして、電解槽に供給することで、コスト効率よく水素を生成できると強調した。生成した水素は、天然ガスパイプラインを通じて貯蔵し、燃料電池自動車(FCV)やその他産業で活用する。
INLは、米アイアホ州にある研究所「Dynamic Energy Testing and Integration Laboratory」で同社の電解槽を活用した水素生成について実証実験を行う。
【参照ページ】Bloom Energy and Idaho National Laboratory to Generate Hydrogen Powered by Nuclear Energy
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