英環境シンクタンクの国際環境開発研究所(IIED)は5月4日、10月に中国・昆明で開催される予定の第15回生物多様性条約締約国会議(CBD)に先駆け、政府関係者向けに、交渉の要点をまとめたガイダンスを発行した。2020年以降の生物多様性のフレームワークを示した。
第15回CBDは、生物多様性に関する2030年や2050年の新たな長期アクションを検討する重要な場。同ガイダンスでは、生物多様性の実現ゴールにおいて「エクイティ(公平性)」の概念を主軸に据えた。そして、CBDの交渉原案では、エクイティの概念が欠けているとし、交渉担当者に修正を促した。さらに、エクイティを実現するためには、認識、手続き、配分の3つの観点を重視すべきとした。
さらに交渉においては、「証拠に基づく交渉」に重点をおくよう注文。すでに、諸機関から生物多様性喪失に関する公式レポートが過去数年で相次いでいることを背景に、現状を直視した成果物を作るよう求めた。
同ガイダンスでは、交渉原案に対する具体的な修正案も提示。IIEDは、国際的に有力な機関であり、交渉内容に影響を与えるとみられる。
【参照ページ】Strengthening equity in the post-2020 Global Biodiversity Framework
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