重工業世界大手ハネウェルは5月12日、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)のプログラム「Atmospheric Water Extraction (AWE)」に参画し、大気中から水分を抽出し、飲料水して活用するポータブル・デバイスを開発すると発表した。今後1年から1年半の間に、プロトタイプを製造する予定。
同プログラムは、人間生活の不可欠な清潔な水が、世界の大多数の地域で十分に確保できる状況でないことを課題視。特に、米国防総省として、飲料水の兵站は、軍の弱点にもなりやすく、大気中から飲料水を確保できれば、安全保障上の大きな改善点になるという。
今回のプログラムは、小型で軽量、低電力の淡水生成デバイスの開発が目的。デバイスの大きさは2l容器程度、重量は約2.3kgとなる見込み。成功すれば、デバイス1機で1日当たり5lから7lの飲料水を供給できる。
同社は、米ナノテクノロジーNuMat Technologiesとノースウェスタン大学を専門家として招聘。3者で、大気から水分を抽出する金属有機構造体(MOF)を今後4年間で共同設計。さらに、ノースウェスタン大学が基礎研究を、NuMatが量産をサポートする。
【参照ページ】Honeywell-led Team Creating A Portable Device That Extracts Drinking Water From Air
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