英送配電大手ナショナル・グリッドの英子会社ナショナル・グリッド・エレクトリシティ・トランスミッション(NGET)は5月10日、送電容量を効率的に活用することで、発電量が変動しやすい再生可能エネルギー電力を大規模に送電する世界初の最先端技術を導入すると発表した。今回の導入により、再生可能ネルギー電力を最大限活かし、英国が法定目標化している2050年カーボンニュートラルにつなげる。
今回の技術は、米Smart Wiresが開発したモジュラー電力潮流制御装置「スマートバリュー」を変電所に設置することで、利用可能な送電空き容量に応じて、送電回路をインテリジェントに瞬時に選択し、既存の送電網を最大限活用できる技術。これにより、送電網の混雑を迅速に軽減する。
今回の発表では、英国のカーライルのハーカー、プレストンのペンウォーサム、ミドルスブラ近くのストックトンオンティーズのソルトホルムにある変電所計3ヶ所で5つの電線に「スマートバリュー」を設置。1ヶ所で500MW分の送電効率化が図れるため、3ヶ所で最大1.5GW分の設備容量効果が得られる。
同社は今後、ハーカートベンウォーサムにある変電所にも「スマートバリュー」を設置予定。これにより追加で500MWの設備容量効果が得られる。
【参照ページ】World’s first large-scale use of power flow technology on transmission network will unlock 1.5GW of electricity capacity
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