韓国化学大手SKケミカルは5月17日、中国のプラスチック・ケミカルリサイクル大手・広東樹業環保科技(ShuYe Environmental Technology)の株式10%を取得したと発表した。出資額は2,000万米ドル(約22億円)。広東樹業環保科技は、ポリエチレンテレフタレート(PET)をケミカルリサイクルし、共重合ポリエステルを生産する技術を持つ。
SKケミカルは、今回の出資により、広東樹業環保科技が生産する再生共重合ポリエステルを2万tを購入する権利を得るとともに、韓国市場での独占的調達権も獲得した。SKケミカルは、再生共重合ポリエステルを50%含有する製品を「エコストリアCR」ブランドで2021年第3四半期から販売を開始する予定。主に、化粧品容器、ブリスターと呼ばれる製品パッケージ、デコレーションシート等の原料として用いられる。
SKケミカルは3月、2025年までに、ケミカルリサイクルで再生した製品の売上比率を、再生共重合ポリエステル全体の売上の50%を占めるまでに拡大する戦略を発表。今回の出資が具体的なアクションとなった。
同社はすでに、廃PETを再生した素材を30%含有する製品「エコストリアR」を上市しており、Global Recycled Standard(GRS)認証を取得。加えて、バイオプラスチック「エコゼンクラロ」も投入している。
【参照ページ】SK chemicals expands “chemical recycling” materials lineup Expansion to account for 50% of sales by 2025
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