三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は5月17日、日本の銀行として初めて、ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)に加盟した。2050年までに投融資ポートフォリオのカーボンフットプリントをゼロにする。同社は4月にも石炭火力発電等の分野へのセクターポリシーを強化していた。
【参考】【国際】43銀行、ネットゼロ・バンキング・アライアンス発足。NZAOA、NZAMに続く。日本の加盟ゼロ(2021年4月22日)
【参考】【日本】三菱UFJ、既設石炭火力の拡張もファイナンス禁止。但しCCUSや混焼は例外(2021年4月27日)
同社は今回、ネットゼロ・バンキング・アライアンス加盟に際し、2030年の中間目標を2022年度中に開示することも宣言。進捗状況を毎年公表する。
同社はまたスコープ1とスコープ2では、2030年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を宣言した。2021年度に、銀行・信託・証券の国内拠点で自社で契約する使用電力を100%再生可能エネルギーに転換。さらに、再生可能エネルギーの市場活性化目的のファンドを第一段階として1,000億円規模で設立し、グリーン電力の「創出から購入までを一気通貫」できるスキームを構築する。
カーボンオフセットでは、グループ業務純益の1%相当を社会貢献活動に拠出する同社の寄付プログラムを活用する。1月からは、Eco通帳の新規または切替の申込み件数に応じて約10万本の植樹と10年間の育成費総額5億円の寄付を行うプログラムを実施している。
また、MUFG子会社の三菱UFJ信託銀行は5月11日、傘下の資産運用会社First Sentier Investorsと協働で、MUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所も新設。リサーチを強化する。
【参照ページ】「MUFG カーボンニュートラル宣言」について
【参照ページ】MUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所の新設について
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