米パイプライン大手コロニアル・パイプラインは5月12日、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス攻撃)型のサイバー攻撃を受け、一時停止状態に陥っていた石油パイプラインが復旧したと発表した。但し、通常状態までに戻るにはさらに数日を要するとの見通しを示した。
【参考】【アメリカ】コロニアル・パイプライン、サイバー攻撃を受け全パイプライン停止。東海岸のエネルギー供給混乱(2021年5月10日)
同社は、今回のパイプライン停止を受け、ガソリン、ディーゼル燃料、ジェット燃料の陸上ピストン輸送を開始。また、米バイデン大統領は、全省庁をあげての緊急措置を指示し、燃料に現地輸送を支援するとともに、法定基準未満の燃料の一時使用も緊急許可発令。さらに燃料輸送車に対しては、輸送上限重量等の一部規制を緊急撤廃し、全力で現地輸送を行えるようにした。さらに鉄道での代替輸送の円滑化も指示していた。停止期間中に輸送した燃料は96.7万バレル。
今回の発表では、同社は、不眠不休で作業した作業員に謝意を表明するとともに、米大統領府(ホワイトハウス)、エネルギー省、運輸省、米連邦捜査局(FBI)、運輸省パイプライン・有害物質安全局(PHMSA)、米連邦エネルギー規制委員会(FERC)等の連邦政府機関にも感謝を述べた。
同社は、完全復旧までの対処として、200万バレルの石油を輸送できる体制を整備。安定供給に努めた。
【参照ページ】FACT SHEET: The Biden-Harris Administration Has Launched an All-of-Government Effort to Address Colonial Pipeline Incident
【参照ページ】Remarks by President Biden on the Colonial Pipeline Incident
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