英送配電大手ナショナル・グリッドは5月13日、米国のEV充電ステーション整備企業連合団体「エレクトリック・ハイウェイ連合」に加盟したと発表した。同連合にはすでに米大手7社が加盟しており、米ニューヨーク州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州で送電事業を行う同社が加盟したことで、米国の東部での大連合が誕生した。
エレクトリック・ハイウェイ連合は2021年3月に6社で発足。発足時の6社は、アメリカン・エレクトリック・パワー、ドミニオン・エナジー、デューク・エナジー、エンタージー、サザン・カンパニー、テネシー・バレー・オーソリティ。4月には、米マサチューセッツ州、コネティカット州、ニューハンプシャー州で送電事業を行うエバーソースが加盟。そして今回、ナショナル・グリッドが加盟し、マサチューセッツ州まで送電企業連合が連合が拡大した。
(出所)American Electric Power
米国では、バイデン大統領が3月、総額220兆円の米国雇用プランを発表し、EV充電ステーションの大規模整備も盛り込まれた。しかし、米国では、道路網が非常に広範囲のため、一斉に米国でEVを普及させるためには、各地域の送配電事業者の連携が不可欠となる。その中で、エレクトリック・ハイウェイ連合が、政策の受け皿としての存在感を発揮してきている、
【参考】【アメリカ】バイデン政権、220兆円の米国雇用プラン発表。気候変動と中国対抗が柱。法人税改革も(2021年4月1日)
エジソン電力研究所によると、2030年までに米国で走行するEV台数は1,800万台。同連合は、高速道路で約20分から30分のインターバルでDC型の急速充電器を設置する考え。すでに対象となる高速道路付近の地方政府からは協力要請に応じてきているという。
【参照ページ】National Grid Joins Coalition to Increase EV Charging Across US
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