化学世界大手独BASFと米カーボンリサイクルLanzaTechは5月11日、サウスフロリダ大学レイモン・ゴンザレス教授開発のバイオ技術を活用し、製鉄所等でオフガスとして排出される一酸化炭素や水素から、n-オクタノールを生成することに成功したと発表した。n-オクタノールは、化粧品等で使われる重要な分子。
化石燃料処理工程で排出されるオフガスは、これまで、焼却または発電のために焼却熱利用(熱回収)されていた。今回両社は、バクテリアを活用し、オフガス中の一酸化炭素、二酸化炭素、水素等からエタノールを還元。二酸化炭素等の大気への放出量を削減する。LanzaTechは既に、製鉄でのオフガスを商用利用規模でエタノールに変換することにも成功している。両者は今後、生産効率の高い技術設計への改善を進める。
LanzaTechの技術では、複雑な工程が不要で、異なるフィードストックを活用可能。例えば、家庭ごみや農業ごみ等の固形廃棄物を部分酸化法でガス化し、同ガス中の炭素や水素から化学物質として生成できる。
【参照ページ】LanzaTech and BASF achieve first milestone in utilizing industrial off-gases for chemical production
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