食品・消費財大手や小売大手が加盟する国際的な業界団体コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)の下部組織である「食品サプライチェーンの社会・環境基準策定イニシアチブ(SSCI)」は5月10日、国際水産認証団体の世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)からの協力を受け、漁業、農業、陸上養殖向けのサプライチェーン社会基準「SSCIベンチマーク」を発表した。
【参考】【国際】食品・消費財業界団体CGF、水産事業の社会基準案公表。従業員対応が中心。パブコメ募集(2020年7月11日)
今回策定したSSCIベンチマークは、加工・製造、海上オペレーション、一次産品生産の3つのセクターを対象とし、サプライチェーン上で遵守すべき社会基準を策定したもの。遵守は任意だが、第三者監査が受けられるようになり、先進企業の中では活用が進みそうだ。
設定された社会基準は、強制労働、児童労働、結社の自由、差別禁止、健康・安全、建物の火災防止、賃金・労働慣行、救済メカニズム等で構成。一次産品生産では、化学物質管理やコミュニティ・インパクトも考慮される。別途、監査機関向けの「社会マネジメント基準」も設けられた。
今回の基準は、SSCIとGSSIが12ヶ月かけて議論してきたもの。対象となった3セクター毎に、ワーキンググループを設け、具体的な要件を詰めてきた。その後、パブリックコメントを募集し、今回リリースされた。
【参照ページ】Sustainable Supply Chain Initiative Opens Benchmark for Social Compliance Schemes in Fishing, Agriculture and Aquaculture Sectors
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