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【アメリカ】デュポン株主総会、プラスチック汚染とダイバーシティ情報開示で反対の取締役会側が惨敗

 化学世界大手米デュポンは4月28日、定時株主総会を開催。その中で、同社取締役会が反対を推奨していたプラスチック汚染に関する情報開示の株主提案に対し、81%の賛成票が集まった。取締役会側が敗北した。

 今回焦点となった株主総会議案は、米NGOのAs You Sowが提出。世界的にプラスチック汚染問題が広がる中、デュポンは機能性化学品の世界的メーカーとして責任があると追及。特に、石油化学業界のオペレーションの不備により、世界全体でペレットが何間1,100万tが水系に流出していることを問題視。デュポンは、ペレット漏出削減を積極的に進める「Operation Clean Sweep」に加盟しているものの、これまで結果の公表が一度もないと批判した。

 その上で、株主提案として、取締役会にプラスチック汚染に関する年次報告を行うよう要求。特に、同社が年間で自然界に排出した様々な形状のプラスチックの量の推移、プラスチック汚染を低減するための同社のポリシーやアクションの実効性評価結果を年次報告に含めるよう求めた。

 これに対し、同社取締役会側は、プラスチック汚染は重要なテーマであり、同社としてもアクションを起こしているとしつつも、プラスチック汚染に関する年次報告は、不必要であり、時間と経営資源の浪費と言及。株主提案に反対票を投ずるよう株主に呼びかけていた。

 しかし結果としては、80%以上の株主が賛成票を投じ、環境系株主提案の中でも、取締役会側は惨敗だった。

 他にも同株主総会に対しては、同社取締役会に対し、米国法定の「EEO-1」に則した従業員ダイバーシティデータの公表を求める株主提案を、ニューヨーク市教職退職年金基金、ニューヨーク市職員退職年金基金等を代表しニューヨーク市財務長官が提出。同社取締役会、この公表にも反対を推奨していたが、結果は84%の株主が賛成した。

【参照ページ】Dupong 2021 ANNUAL MEETING

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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