ブラジル中央銀行は3月12日から4月23日まで、農家向けファイナンスに対しサステナビリティ基準を適用する新ルール案に関し、パブリックコメントを募集した。ブラジルでは、アマゾン地帯を中心に、農家による森林破壊や先住民族の権利侵害が横行しており、融資を通じて農家の慣行の是正を図ろうとしている。
ブラジル中央銀行は2020年9月、グリーンボンドの国際基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)との間で覚書を締結し、同国の金融機関に対し、サステナブルファイナンスや社会・環境リスクを統合するための検討をすることで合意。今回のパブリックコメントもCBIが積極的に関与している。
今回の新ルール案では、ファイナンス案件を3つのカテゴリーに分類し、各々について規制を設ける。まず、まず、先住民族の土地や、アマゾン熱帯雨林での違法森林伐採、現代奴隷の慣行のある事業者に関しては、ファイナンスが禁止となる。
2つ目のカテゴリーは、社会・環境リスクをはらむプロジェクトや、児童労働に関与しているプロジェクトについては、ファイナンスは禁止とはならないが、「サステナブル」のブランドを用いることはできない。
3つ目は、低炭素型農業、水供給、再生可能エネルギーの事業消費等、社会・環境面でのサステナビリティ基準を満たすプロジェクトについては「サステナブル」カテゴリーに該当するとみなされる。
【参照ページ】BC coloca em consulta pública normas sobre critérios de sustentabilidade nas operações de crédito rural
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