自動車世界大手独BMWは3月31日、国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)のドイツ支部の協力を受け、深海底資源採掘が深海の環境に与える影響に関する包括的な科学研究が完了するまで、深海底資源の活用及び深海底資源へのファイナンスを自主的に禁止するイニシアチブを発足した。すでに他の企業も参画してきている。
現在、バッテリーや電子機器等の需要増を受け、マンガンやコバルトの資源開発が熱を帯びてきている。その一環で、深海底のマンガン団塊、コバルトに富む鉄とマンガンの地殻、硫化物と鉱石のスラッジ等を巡る資源開発競争が今後予想されている。しかし、環境インパクト等を懸念する声も多く、科学的な研究も十分にはなされていない。
そこで今回BMWは、新海底資源採掘ではなく、サーキュラーエコノミーによる原材料循環を確立すべきと主張。すでに同社でも、アルミニウムの75%、鉄の25%、熱可塑性樹脂の20%を再生素材としており、今後他の原材料についてもリサイクルした再生素材の活用を拡大していく。
今回の発足のイニシアチブには、すでにグーグル、サムスンSDI、ボルボ・グループも参画した。
【参照ページ】BMW Group protects the deep seas
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