ファーストフード世界大手米ヤム・ブランズは4月26日、スコープ3まで含めた2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)と、2030年までの2019年比46%減の目標を発表した。原材料サプライヤーや食品加工企業とも企業とも協働する。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からも承認を得た。
ヤム・ブランズは、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、タコベル、ピザハット等のファーストフード・ブランドを展開。同社の目標達成に向けたアクションでは、まず、直営店舗とフランチャイズ店舗全5万店舗とサプライチェーンでの削減がメインとなる。2030年の46%減目標は、スコープ1とスコープ2では総量で、スコープ3ではフランチャイズ店舗当たりの原単位と、牛肉、鶏肉、乳製品、容器・包装の重量ベースの原単位で設定した。
同社はすでにオフィスや店舗での再生可能エネルギー転換を進めてきており、2021年末までに世界1,000店舗で再生可能エネルギー100%に転換。2020年には米国本社での100%再生可能エネルギー転換を達成した。また、マレーシア、南アフリカ、英国等の店舗では、省エネも加速させる。また2021年には、再生可能エネルギー・バイヤー・アライアンス(REBA)にも加盟した。
また同社は4月27日には、今後10年間でアフリカ系米国人100万人のキャリア開発や雇用促進、昇任を推進する米団体「OneTen」にも加盟。特に、本社や直営店舗でのマネジメント・ポジションの機会を積極的に創出しにいく。同社は、独自に「Unlocking Opportunity Initiative」プログラムをグローバル展開し、5年間で1億米ドル(約110億円)の資金拠出にもコミット。従業員、店舗スタッフ、地域でのマイノリティ教育にも力を入れている。
【参考】【アメリカ】大手37社・団体、アフリカ系米国人を10年間で100万人雇用・昇任促進でOneTen創設(2020年12月20日)
【参照ページ】Yum! Brands Announces Approved Science-Based Targets to Address Climate Change with Goal to Reduce Greenhouse Gas Emissions Nearly 50% by 2030
【参照ページ】Yum! Brands Joins OneTen Coalition to Accelerate Black Talent into U.S. Restaurant Management, Field Leadership and Corporate Roles
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