サントリーホールディングスは4月20日、バリューチェーン全体での2050年二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)達成に向け、中間目標の引き上げを発表。2030年までにスコープ1、スコープ2の排出量を2019年比50%、スコープ3の排出量を同30%削減する。
さらに同社は、同目標達成のため、インターナル・カーボンプライシング(内部炭素価格)の導入も決定。国連グローバル・コンパクト等が展開するキャンペーン「Business Ambition for 1.5°C」にも署名した。
同社は2018年、「環境目標2030」を策定し、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認も得た。2020年6月には、「環境ビジョン2050」を改定し、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体での二酸化炭素ネット排出量ゼロを掲げた。2050年までの気候変動対策では、省エネ活動の推進や、再生可能エネルギーの導入、次世代インフラの利活用、脱炭素化に向けたステークホルダーとの協働に言及した。
【参考】【日本】サントリー、2050年までのバリューチェーンでのカーボンニュートラルを宣言(2020年7月3日)
また水でも、自社工場での水消費量を2015年比50%削減や、水源や生態系保全、主要な原料農作物における持続可能な水消費等を掲げた。水関連の2030年中間目標は、自社工場での水消費量を、最新の節水技術を活用し、グローバルで2015年比15%削減。加えて、水ストレスの高い地域を中心に、自社工場の半数以上で水源涵養活動を実施する。水ストレスの高い主要原料では、サプライヤーと協働し、持続可能な水消費を実施。水に関する啓発プログラムや安全な水供給を100万人以上に展開する。
【参照ページ】2050年温室効果ガス排出の実質ゼロに向け 2030年までにGHG排出量を50%削減
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