EU加盟国の常駐代表委員会(COREPER)は4月14日、新型コロナウイルス・パンデミックでEUが検討してきたワクチン接種証明書「デジタル・グリーン証明書」の詳細要件で合意した。同証明書は別名「ワクチン・パスポート」とも呼ばれている。
ワクチン・パスポートとは、ワクチン接種完了者もしくは感染回復直後の人に証明書を発行し、隔離措置なしにEU域内での移動の自由を確保する制度。4月後半に、欧州議会が発案し、欧州委員会が検討してきた制度を、今回加盟国の常駐大使が集うCOREPERで認められた形。6月までに導入を予定している。EUでは、すでに航空会社や業界団体で、ワクチン・パスポートを活用したアプリの開発を発表済み。
ワクチン・パスポートは、新ルール導入前にワクチン接種を完了した人にも発給される。また感染回復者は、回復の11日後から6日後まで発給される。制度対象のワクチンは、世界保健機関(WHO)が緊急使用許可を認めている全てのワクチンとしているが、今後の協議で変わる可能性はある。
EUでは、今回合意した制度案を、最終的にEU理事会等での議論を得て、公式化していく。
【参考】【アメリカ】CDC、ワクチン接種完了者は米国内渡航自由。マスク着用や密防止は必要(2021年4月4日)
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