2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は4月15日、気候変動株主提案に対する運用会社の議決権行使について、アセットオーナーが運用会社とエンゲージメント、アクションを評価するためのガイダンスを発行した。
【参考】【国際】投資家団体NZAOA、2025年までのポートフォリオ短期CO2削減目標設定ガイドライン発行。世界初(2021年1月15日)
【参考】【国際】Net-Zero Asset Owner Alliance、脱炭素ソリューション一覧ウェブサイト作成へ。投資対象を明確化(2021年3月15日)
今回発表したガイダンスは、運用会社を評価するための原則や考慮点をまとめたもの。原則としては「ガバナンス」「関心の整合性」「実力重視の評価」「透明性」の4つを掲げた。
今回NZAOAは、アセットオーナーとしてNZAOAが掲げている2050年と2025年の目標と、運用会社の議決権行使を整合させていくことは重要と言及。連携して、投資先企業の転換を加速させていくことの重要性を伝えた。また、NZAOAに未加盟のアセットオーナーに対しても活用を呼びかけた。
NZAOAは、今回作成したガイダンスについても定期的に改定していく考え。またClimate Action 100+(CA100+)、Transition Pathway Initiative(TPI)、国連責任投資原則(PRI)、Say on Climate等の活動の中でも活用されるものにしていきたいと抱負を述べた。
【参照ページ】NET-ZERO ASSET OWNER ALLIANCE’S NEW TOOL FOR ASSET MANAGER ENGAGEMENT ON CLIMATE-RELATED PROXY VOTING
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