国際サステナビリティ報告スタンダード策定機関SASBは4月12日、気候関連財務情報開示に対するSASBのアプローチを整理して伝えたドキュメント「Climate Risk – Technical Bulletin」の2021年版を発行した。同ドキュメントは、機関投資家向けの気候変動財務リスクと機会の分析を支援するツールとしてまとめられた。
SASBは、77業種についての財務マテリアリティを整理した「SASBスタンダード」を運用しているが、今回のドキュメントは、業界横串で気候変動がもたらすマテリアリティの状況を俯瞰したもの。移行リスク、物理的リスク、規制リスクの3つの観点から各業種の状況を分析した。
分析の結果、ほぼ全て業種で気候変動リスクと機会はマテリアルとなるとの考えを披露した。マテリアルとならない業種は、「玩具・スポーツ用品」「消費者金融」「証券取引所・商品取引所」「たばこ」「医薬品・バイオ医薬品」のみだった。
【参照ページ】Climate Risk – Technical Bulletin
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