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【国際】アップルのサプライヤー110社以上、100%再エネへ転換。中国からも15社

 米アップルは3月31日、世界中のサプライヤー110社以上と協働し、製品製造工程での100%再生可能エネルギーへ転換すると発表した。総設備容量は8GW規模。実現すると、二酸化炭素排出量1,500万tの削減になる見込み。

 同社は、スコープ1とスコープ2でのカーボンニュートラルを達成済み。純利益を増加させつつ、二酸化炭素排出量40%削減に成功した。2020年7月には、2030年までにバリューチェーン全体で二酸化炭素ネット排出量をゼロ(カーボンニュートラル)にすると発表。再生可能エネルギーへの転換を進めるサプライヤーを大幅に増強してきた。

【参考】【国際】アップル、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラル達成と宣言(2020年7月22日)

 また同社は、上流工程の二酸化炭素排出量削減に向けた再生可能エネルギー移行や、再生可能エネルギーインフラ建設に向けた米カリフォルニア州でのエネルギー貯蔵実証プロジェクトに投資。47億米ドル(約5,200億円)規模のグリーンボンドも発行し、世界中での環境プロジェクトに投じてきた。

 欧州サプライヤーでは、オランダ化学大手DSMの機能素材子会社DSMエンジニアリング・マテリアルズが、オランダで風力発電での電力購入契約を締結。半導体大手スイスのSTマイクロエレクトロニクスは、モロッコでソーラーカーポートを活用し、太陽光発電を行った。またベルギー化学大手ソルベイは、アップルの「クリーン・エナジー・プログラム」に参画し、再生可能エネルギー転換を進めた。

 同プログラムには、米国から半導体大手アルファ・アンド・オメガ・セミコンダクター、産業部品Marian、化学ケマーズ、素材製造トリンセオが、中国からはサプライヤー15社が参加。アップルは、参加企業に対し、100%再生可能エネルギー転換に向けたナレッジを共有した。

 また同社は、中国クリーンエネルギーファンドを組成。中国での設備容量1GW以上の再生可能エネルギー発電プロジェクトへの投資を促進する。同社サプライヤーは、同プロジェクトで発電した再生可能エネルギーを直接購入できる。

 さらにアップルは、世界の多くの地域で、太陽光・風力発電が最もコスト効率が良い新エネルギーにも関わらず、発電が断続的になることを課題視。必要なタイミングで十分な電力供給が行えるよう、現在、米国カリフォルニア州で同国最大級の蓄電施設の建設を進めている。同蓄電施設では、アップルが同州内に保有する、設備容量130MWの太陽光発電所の余剰電力を蓄電できる。

【参照ページ】Apple powers ahead in new renewable energy solutions with over 110 suppliers

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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