自動車世界大手仏ルノーは3月18日、2020年9月に発表したヴェオリアとソルベイの3社連携を深化させ、EVバッテリーのサーキュラーエコノミー化を強化すると発表した。ソルベイがバッテリー金属の化学的抽出技術を、ヴェオリアがリチウムバッテリーの分解・リサイクルの湿式製錬技術を提供する。
ルノーは今回、電気自動車(EV)の走行台数は、2020年の1,000万台から2030年までには1億台を突破すると予測。責任あるバッテリー原料調達が重要な戦略となるとの見方を示した。そのため、ヴェオリアとソルベイの技術を結集し、廃バッテリーからコバルト、ニッケル、リチウム等の金属を効率と品質の両面で高水準で回収する。
3社はすでに実験フェーズを始めており、現在フランスに実証プラントの建設計画も進めている。
ルノーグループでは、傘下のルーマニア自動車大手ダチアも3月、EV車種「スプリング」が欧州での販売を開始。バッテリー容量は27.4kWh。航続距離はWLTP基準で230km、WLTPシティ基準で305km。
またルノーは3月24日、小型商用車(LCV)でも2021年末に「カングー」車種のEVモデルを発売すると発表。バッテリー容量は44kWhで航続距離は265km。また燃料自動車(FCV)タイプの「マスター ハイドロジェン」も2021年末までに発売する。同社は、2030年までにFCV小型商用車市場で欧州で30%の市場シェアを目指している。
【参照ページ】GROUPE RENAULT, VEOLIA & SOLVAY JOIN FORCES TO RECYCLE END-OF-LIFE EV BATTERY METALS IN A CLOSED LOOP
【参照ページ】ALL-NEW DACIA SPRING: THE ELECTRIC REVOLUTION, EXCLUSIVELY FOR EVERYONE
【参照ページ】RENAULT LCV OPENS NEW DOORS: NEW LINE-UP AND ZERO EMISSION SOLUTIONS
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