大東建託は3月25日、日本初のLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅「LUTAN(ルタン)」を埼玉県草加市に建設すると発表した。LCCMは、建設、居住、廃棄までの建物のライフサイクル全体での二酸化炭素排出量をマイナス(カーボンネガティブ)にする住宅。そのため、建てれば建てるほど、大気中の二酸化炭素を減らすことができ、日本政府の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」でもロードマップに組み込まれていた。
【参考】【日本】政府、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」採択。ほぼ全業種でロードマップ提示(2020年12月25日)
今回建設するのは、2階建て6世帯の木造賃貸集合住宅。2021年7月の完成を予定している。建設では、同社のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)規格の設計仕様をベースに、断熱性能をさらに強化。省エネ性能を向上する。さらに、木造にすることで、二酸化炭素を固定したまま建材活用するとともに、2x4(ツーバイフォー)材の製材での乾燥時に、再生可能エネルギーを利用し、建材生産での二酸化炭素排出量も削減した。
その上で、京セラの太陽光発電システム32.4kWを屋根裏に設け、再生可能エネルギーを発電。屋根の形状も「片流れ屋根」とすることで、太陽光発電パネルの発電効率を最大限にまで引き上げた。
LCCM住宅の設計では、広島大学の小林謙介准教授が協力した。
【参照ページ】日本初!脱炭素住宅「LCCM賃貸集合住宅」を開発
【画像】大東建託
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