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【中国】自動運転モメンタ、トヨタやダイムラーから540億円の出資獲得。トヨタとの関係深まる

 中国自動運転スタートアップのモメンタは3月19日、トヨタ自動車、ボッシュ、ダイムラー、上海汽車集団(SAIC)、テマセク・ホールディングス、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)等から総額5億米ドル(約540億円)のシリーズCの資金調達に成功したと発表した。さらにトヨタ自動車との間では、HDマップ(高精度3Dマップ)に関する戦略的提携も発表した。

 モメンタは、マイクロソフトの元幹部だった曹旭東氏が2016年に創業。現在、北京市と江蘇省蘇州市で自動運転車の走行試験を実施している。独シュツットガルトに研究開発拠点を持つ。現在、自動車メーカーと協働し、自動運転機能を搭載した量産車の開発を進めている。

 今回のシリーズCは、テマセク・ホールディングスとユンフェンファンドが、リード投資を務めた。他にも、GGVジユアン・キャピタル、シュンウェイ・キャピタル、キャセイ・キャピタル等が出資した。

 今回の資金調達では、現状認識、高精度3Dマップ、予測等をデータ駆動型のアルゴリズムで制御し、2つの閉じたループの自動化を通じて大量生産データを継続的に蓄積・反復する「フライホイール(一個飛輪)」と呼ばれる技術の大規模実装を主に資金使途としている。完成すると、完全自動運転への途が一気に拓けるという。2023年までに、閉ループの自動制御を完成させ、アルゴリズムを100%自動反復できるようにする構想を描いている。すでに90%以上のロングテール問題は自動解決できる状態にあり、研究開発効率は以前と比べて10倍にも上昇。これを2023年までに100倍にまで引き上げる。

 トヨタ自動車は2020年3月、モメンタとの協業を発表し、同社の「自動地図生成プラットフォーム(AMP)」の中国での商用化をモメンタが支援する体制を構築していた。モメンタのHDマッピング(高精度3Dマッピング)技術は、カメラ、GPS、IMUで構成される低コストの消費者向けセンサーを活用し、ディープラーニング・アルゴリズムや、SLAM(同時ローカリゼーションとマッピング)を駆使して、10cmレベルの相対精度で3Dマップを自動生成できる。これによりに、交通標識、ポール、車線境界、交通灯、道路標識などのデータや、道路レベルと車線レベルの情報を瞬時に高精度解析し、自動運転技術に役立てている。

【参照ページ】Momenta获C轮5亿美元融资,飞轮加速公司从中国向世界
【参照ページ】Momenta Reaches Strategic Cooperation with Toyota to provide HD Mapping-related Autonomous Driving Technologies in China
【画像】Momenta

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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