英環境・食糧・農村地域省は3月9日、象牙の輸出入・取引を全面禁止する政策を発表した。英国の現政権は象牙の取引禁止を公約として掲げており、8週間のパブリックメントを募集した結果、賛同が得られた。今後、象牙法の改正し、全面禁止ルールを導入する。
今回の法改正が成立すると、象牙の年代に関わらず、輸出入・取引が全面禁止される。禁止の対象外となる例外は非常に狭く定義され、1947年以前に生産され象牙素材が10%未満の製品、1975年以前に生産され象牙素材が20%未満の楽器、1918年以前に生産され面積が320cm2未満の象牙面に描いた肖像画、特別許可された博物館による取引、1918年前に生産され特別な文化・歴史・芸術価値が認められ専門家委員会で承認された製品のみが許可される。
同法案では、取引時に政府への登録を義務付けるが、所有のみの場合は登録を義務付けない。
同省は今回、象牙以外にも、イッカク、シャチ、カバの牙にも対象を拡大する方針を明らかにした。今年後半に別途パブリックコメントを募集する。
同省は、英国は希少生物の保護で世界のリーダーになると意気込んだ。
【参照ページ】UK’s world-leading ivory ban moves step closer
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