英ケンブリッジ大学のサステナビリティ・リーダーシップ研究所(CISL)率いるCorporate Leaders Group(CLG)の欧州支部「CLG Europe」は2月18日、EU理事会の内部機関であるEU競争力理事会の委員(加盟国閣僚級)に対し、新型コロナウイルス・パンデミックからの経済復興に気候変動対策を織り込むグリーンリカバリー政策を通じて、EUの競争力を強化すべきと提言した。
同提言書は、EU競争力理事会が2月25日に開催される前に出されたもの。CLG Europeの最新レポートによると、EUが定めた2050年カーボンニュートラル目標は、付加価値税(VAT)減税等の単なる経済刺激策と比べ、GDP成長と雇用増を実現するという。そのため、電気自動車(EV)、不動産の省エネ、再生可能エネルギーや低炭素型エネルギーの普及、グリーン水素を追求することで、2024年までにEUで200万人の雇用を創出すると伝えた。
その上で、重要な政策として6つを提示した。
- サーキュラーエコノミーの加速と、カーボンニュートラル型資源での世界主導
- イノベーティブな金融支援メカニズムの導入
- グローバルと歩調を合わせた上で、実効性と予測可能性のあるカーボンプライシングの実現
- 再生可能エネルギーと低炭素エネルギーのコスト削減
- パフォーマンスの定量測定
- 雇用とスキルの公正な転換
CLG Europeの加盟企業は現在13社。ユニリーバ、コカ・コーラ ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)、セールスフォース、DSM、環境防衛基金(EDF)、アクシオナ、イベルドローラ、Signify、ストラ・エンソ、Sky、Interface、ROCKWOOL、マイクロソフト。
【参照ページ】CLG Europe open letter to the Competitiveness Council underlines support for green recovery and industrial policy aligned with EU climate targets
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