たばこ世界大手英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は3月9日、同社ESGレポートで、スコープ3を含むバリューチェーン全体で、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成する目標を発表した。
同社は2020年、2030年までにスコープ1とスコープ2のカーボンニュートラル達成目標を設定済み。今回、同目標の対象範囲をスコープ3まで拡大した。同社は2019年以降、二酸化炭素排出量30%以上を削減している。
スコープ3では、2020年末に、不燃性のたばこ製品の購入者数を現在の300万人から1,350万人まで引き上げる。また新たなカテゴリーの製品の売上も2019年比で15%増にする。また原材料生産農家に対し、排出量の少ない農法を指導。また、それ以外の紙等の原材料メーカーに対しては、排出量をネットゼロにするよう促していく。
同レポートでは、新たな環境目標として、2030年までに100%再生可能エネルギーへの転換も設定。2020年時点の26%から、今後10年で大幅に引き上げる。また、水については、2025年までに水の再利用比率30%達成を標榜。同年年までに、同社全拠点で持続可能な水利用に関する「Alliance for Water Stewardship(AWS)」認証を取得する。同社は2019年以降、取水量を11%削減している。
その他には、2025年までに同社全生産拠点からの埋立廃棄物ゼロを目標として設定。これまでのESGアクションの進捗としては、女性管理職比率38%の達成や、サプライチェーン全体39万人を対象にした人権関連研修3.8回の実施、非燃焼性製品の消費者数の300万人増加等を披露した。
【参照ページ】BAT Unveils Ambitious New Environmental Targets in 2020 ESG Report
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