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【イギリス】テスコ、健康食品提供に向けた2025年目標を発表。英糖尿病学会ら協働。株主提案に対応

 英小売大手テスコは3月5日、健康的で、持続可能な食品提供に向けた2025年までのコミットメントを発表。健康食品の価格障壁の撤廃と促進、植物由来商品ラインナップの拡充を行う。

 同社は2月、英ESG投資推進NGOのShareActionや機関投資家7団体、個人投資家101人から、売上に占める健康的な食品の割合を高める目標設定を行う株主提案を受けた。背景には、英小売大手セインズベリーやマークス&スペンサーが同様の目標を設定しているにもかかわらず、テスコに同目標が設定されないことがあった。ShareActionは、2020年6月にも年金基金NestやEQ Investorsと協働で、テスコに同様の同株主提案を行っていた。

【参考】【イギリス】ShareAction、テスコに対し健康的な食品売上割合増の株主提案。FTSE100企業で初

 今回テスコは、2025年までに売上高に占める健康食品の割合を、現在の58%から65%まで増加させる目標を設定。同年までに代替肉の売上も300%増加させる。健康食品の定義は、英国の栄養プロファイルモデルに準拠。健康的で持続可能な食品を手頃な価格で提供し、配置ヵ所も買い物客の手に届きやすい場所にするという。

 また同社は、世界保健機関(WHO)設定の5つの推奨事項「様々な食物の摂取」「塩分摂取量の削減」「特定の油脂の使用量の削減」「砂糖の摂取量の削減」「アルコールを避ける」のうち、少なくとも1つを満たすよう、商品を再設計。2025年までに同要件を1つ以上満たす調理済みの食品の割合を、現在の50%から66%まで増加させる。

 今回発表の目標は、がん研究の独立慈善団体Cancer Research UK、心臓病・循環器疾患研究の慈善団体British Heart Foundation、英糖尿病学会らの支援のもとで設定。同目標の進捗状況は、年次で報告を行う。次回は5月を予定。

 同社は、味に悪影響なく、食品のカロリー数十億、塩分・脂肪・砂糖数千tを削減する計画を披露。2018年以降、すでに500億カロリー以上の削減に成功していると強調した。

【参照ページ】Tesco makes ambitious new commitments to support healthy, sustainable diets

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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