欧州飲料大手コカ・コーラ・ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)は3月5日、同社ベルギーとオランダの2工場で、二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)達成に向けたアクションを開始した。2023年末までに2つの工場でのカーボンニュートラル達成を目指す。
同社は2020年12月、2040年カーボンニュートラル達成目標を発表済み。中間目標として、スコープ1、スコープ2、スコープ3の全体で2030年までに30%削減を目指している。
【参考】【ヨーロッパ】コカ・コーラ欧州ボトラー、スコープ3含めた2040年カーボンニュートラル宣言。ケミカルリサイクル等(2020年12月25日)
同社は、カーボンニュートラル達成に向け、同社の6工場でのカーボンオフセットまたは二酸化炭素排出量削減プロジェクトを計画。今回開始が発表されたベルギーとオランダ工場でのプロジェクトは、そのうちの2つ。残り4つのプロジェクト詳細は、今後発表予定だという。
ベルギー・ショードフォンテーヌ工場では、総エネルギー消費量の5%以上を占める暖房設備はすでに、太陽光発電と水力発電により提供。化石燃料の使用は、可能な限り大幅削減を行う。
またオランダで販売するコカコーラ商品の85%以上を生産する同国ドンヘン工場では、フォークリフトとロードスイーパーの電気自動車(EV)化を推進。ボイラーと暖房設備への電力供給を、ガス火力発電から、地域の太陽光発電所や風力発電所の再生可能エネルギーに転換する。
同社は過去10年間、再生可能エネルギーへの転換、包装・容器の軽量化、再生素材含有量の増強、工場やトラック等の省エネ化に投資。バリューチェーン全体で二酸化炭素排出量を30%削減に成功している。
【参照ページ】CCEP launches initiative for carbon neutral manufacturing at two of its sites as part of its ambition to reach net zero emissions by 2040
【画像】CCEP
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