ブリヂストン、合成ゴム世界大手オランダのアランセオ、ベルギー化学大手ソルベイは2月3日、タイヤの環境性能を大幅に改善できるタイヤモジュール「TECHSYN」を共同開発したと発表した。ブリヂストンは、次世代タイヤの技術開発に注力しているが、欧州勢が将来の有力パートナーとして存在感を示してきた。
アランセオは、独ランクセスとサウジアラムコの合弁会社として2016年4月に設立され、2019年にサウジアラムコがランクセス分の株式を購入し、完全子会社化した。
3社は、タイヤの原材料消費量の削減を目的とし、タイヤの交換頻度を少なくできる性能向上を目指すと同時に、生産プロセスでの燃料消費量と二酸化炭素排出量も削減することを目標として設定。今回開発したタイヤモジュール「TECHSYN」は、性能は従来品と同等の上に。ブリヂストンの「EMIA4サマー」との比較で、摩耗効率を最大30%改善し、回転抵抗も6%低減することに成功した。
TECHSYNの開発に向けた3社の共同は2年前に発足しており、わずか2年でのスピード開発を成し遂げた。3社の緊密な連携が奏功したという。特に、ソルベイ独自の高度なシリカ開発技術、アランセオのタイヤポリマーの開発と製造に関する専門知識、ブリヂストンの革新的なコンパウンド技術が貢献したという。
今後、ブリジストンは、TECHSYNを活用し、複数のタイヤカテゴリーを車両に実装する本格検討を開始。アランセオとソルベイは効果的なシナジーを創出するためのブリヂストンとの連携をさらに緊密に進めるため、合同でのテクノロジー・ロードマップも作成済み。
【参照ページ】Bridgestone, ARLANXEO and Solvay launch TECHSYN to give tyres unrivalled strength and environmental performance
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