容器・包装世界大手スイスのテトラパックは2月22日、食品容器・包装大手として初めて、スイスの国際イニシアチブ「持続可能なバイオ原料円卓会議(RSB)」のRSB認証を取得した再生ポリエチレンを採用したと発表した。脱化石燃料や、責任ある原料調達、リサイクルやごみ削減に向けた容器・包装設計、世界規模での回収・リサイクルインフラの構築等を通じ、サーキュラーエコノミー化を進める。
再生素材の活用は、リサイクルの経済性を高めることに繋がる。しかし現時点では、食品に利用できる水準の使用済みプラスチックの調達に課題がある。そこで同社は、サプライヤーと協働。ケミカルリサイクルで再生ポリエチレン(PE)ポリマーを生成し、同原料からプラスチック包装の製造に成功した。
ケミカルリサイクルは、英ケミカルリサイクル技術開発PLASTIC ENERGYが担当。廃プラスチックをモノマーへ還元し、バージンプラスチックと同様の品質で生成したポリマーを生成する。英石油化学大手イネオスは、同ポリマーから再生ポリエチレン(PE)を生成。テトラパックは、再生ポリエチレン(PE)を活用し、プラスチック包装を製造する。
同プロセスは、RSBの物流管理スキームに準拠。プラスチック原料は、再生プラスチックとバージンプラスチックの混合となる。再生プラスチックの総量は、テトラパックのサプライチェーン全体で、モニタリングを行う。
【参照ページ】Tetra Pak introduces certified recycled polymers
【参照ページ】Tetra Pak introduces certified recycled PE polymers for food contact applications
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら