英ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は2月19日、ハイリスク・ハイリターンの難易度の高い科学研究に資金提供するための新たな独立研究支援機関「先進研究・発明庁(ARIA)」を設立すると発表した。世界的に著名な科学者が主導し、革新的な科学技術の開発を助成する権限が与えられる。予算は8億ポンド(約1,200億円)。
同省は今回、コンピューター技術開発の礎を築いたエイダ・ラブレスやアラン・チューリング、蒸気機関を開発したトーマス・ニューコメンとジェームズ・ワット、燃料電池を開発したウィリアム・グローブ、携帯型除細動器を開発することで数百万人の命を救ったパートリッジフランク・パートリッジの名前を上げ、イノベーションで英国経済の未来を創造していく指針を示した。
ARIAは、他の政府機関から独立し、科学者自身が支援先を決定する自由な権限を持つ非常にユニークな機関となる。これにより、不必要な官僚主義を回避し、柔軟性とスピードを持って支援先を決定していくという。発足に当たっては、米国国防高等研究計画局(ARPA)のモデルを参考にしたことを明らかにした。
同省は同日、中小企業向けのデジタル化助成プログラム「Made Smarter Adoption」も発表。イングランド地方の中小企業メーカー1,000社に対し、総額8億ポンド(約1,200億円)の助成をすることも決めた。ロボティクス、自動化、IoT、3Dプリンター等の技術導入を促進する。
【参照ページ】UK to launch new research agency to support high risk, high reward science
【参照ページ】£8 million government boost for manufacturers across England to go digital
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