米企業倫理推進シンクタンクのエシスフィア・インスティテュートは2月24日、2021年度版「世界で最も倫理的な企業(World’s Most Ethical Companies)」を発表した。今年度の選出企業は22ヶ国135社。そのうち9社は今回が初選出。
エシスフィア・インスティテュートは、2007年から、毎年「世界で最も倫理的な企業」リストを発表している。同賞は、自主応募のため、応募しなけば選出対象とならない。企業の選出では、同社の独自評価手法であるEthics Quotient(倫理指数)フレームワークが用いられている。
この指数では、企業倫理・コンプライアンス・プログラム(35%)、コーポレートシチズンシップと責任(20%)、倫理文化(20%)、ガバナンス(15%)、リーダーシップ・イノベーション・評判(10%)で構成。従業員、投資家、顧客、その他あらゆるステークホルダーへの影響を包括的に理解しているかどうかが評価される。
選出企業の国別数は、米国が97社と圧倒的に多数。英国が5社、カナダが4社。日本からは例年、花王とソニーの2社がランクインしている。
米国選出企業は、3M、ADM、アフラック、AT&T、デル、コルゲート・パーモリーブ、イーライリリー、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ハネウェル、HP、インテル、IBM、ケロッグ、キンバリークラーク、リンクトイン、マスターカード、マイクロソフト、ペプシコ、プルデンシャル、セールスフォース、VISA、キヤノン米国法人など。英国では、アーム、リンデ、ナショナル・グリッド等。カナダではモントリオール銀行、Capital Power、コヴナントヘルス等。フランスからは、ロレアル、キャップジェミニ、シュナイダーエレクトリックが入った。
その他アジア地域では、香港のコナー、タイのDTGO、インドのタタ・スチール、インフォシス、ウィプロの3社。
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