飲料世界大手ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は2月18日、サステナビリティ・リンク・ローン型のコミットメントラインを101億米ドル(約1.1兆円)設定した。サステナビリティ・リンク・ローンとしては史上最大の調達額。設定期間は5年で、2年間の延長が可能。
今回の設定は、既存の90億米ドルのコミットメントラインからのリプレース。INGとサンタンデールがアレンジを主導し、他の26銀行とのシンジケートを組成した。アルコール飲料業界でのシンジケート型のコミットメントライン設定は同社が業界初。
サステナビリティ・リンク・ローンは、事前に設定したサステナビリティ関連KPIを達成すると金利等の融資条件が優遇される仕組み。事前設定の目標はSPTと呼ばれ、今回は同社の2025年サステナビリティ目標で設定した。具体的には、世界中の醸造所での節水、ペットボトルでの再生PET含有量の拡大、再生可能エネルギー100%での事業運営、科学的根拠に基づく二酸化炭素排出量の削減の4つ。各々に定量目標が設定されている。
【参考】【国際】ABインベブ、サプライヤーとの協働ツールEclipseリリース。サステナビリティ目標達成に向け(2020年6月17日)
【参照ページ】Anheuser-Busch InBev Announces 10.1 Billion USD Sustainability Linked Revolving Credit Facility
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