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【アメリカ】カーギル、契約農家のオーガニック農法転換を加速。海藻事業も強化。インドでは栄養支援も

 穀物世界大手米カーギルは2月9日、オーガニック飼料での鶏肉生産を行う米ベル&エバンスに対し、米国産のオーガニック飼料を独占供給する5年間の契約を締結した。カーギルは、今回の契約を材料に、契約農家に対し、オーガニック農業への支援をする新たなプログラムの提供を開始する。

 ベル&エバンスは、飼料となる大豆ととうもろこしの米農家を対象に、今後5年間で5万エーカーをオーガニック農業に転換するイニシアチブ「ベル&エバンス・オーガニック・グレーン・イニシアチブ」を展開中。この動きにカーギルが乗っかった形。カーギルは、オーガニック農業への転換を図る契約農家に対し、オーガニック農業NGOのRodale Instituteのコンサルティング・サービスを格安で受けられるようにもした。

 今回の協働では、オーガニック農業への転換を検討していた農家にとって大きな後押しになるという。従来、農家は、オーガニック農業の始め方や、専門アドバイスは顧客開拓がハードルとなり、転換を躊躇させていた。さらにオーガニック農業に転換するには、土地を3年間休ませる必要があるため、その間の収益も課題となっていた。

 しかし今回、ベル&エバンスのイニシアチブにより、転換農家には資金支援が得られるとともに、カーギルの助成金で格安でRodale Instituteのコンサルティングも受けられるようになった。さらに転換後はカーギルが買い取るため、顧客開拓の必要もない。

 米国の作付面積のうち、オーガニック認定を受けているのはわずか1%。しかし今後、オーガニック市場は500億米ドル(約5兆円)にまで拡大することが見込まれている。オーガニック貿易協会によると、2019年にはオーガニック食品の売上高は4.6%増加。ベル&エバンスのオーガニック鶏肉の売上は2020年に25%増加し、2021年には27%、その後には2024年まで毎年17%から20%の成長を見込んでいる。

 またカーギルは同日、天然の海藻から化学加工なしで生産した海藻粉末「WavePure」シリーズも発表した。海藻の栄養価や機能に着目した。今回の第1号商品「WavePureADG」では、EUで伝統的食品と認識されているオゴノリ紅藻を原料とした粉末。乳製品で調合すると、クリーミーな食感や優れたゲル化効果も得られるという。同社は乳製品以外の用途開発も研究しており、オゴノリ紅藻以外の海藻種でも粉末製品のラインナップを増やしていく。

 同社は、WavePureを活用し、海藻食品を強化していくとともに、海藻生産者の生活改善も重視。海藻生産者に対しては、所得向上プログラム「RedSeaweedPromise」も展開しており、WavePureの海藻も当該プログラムも対象となる。

 国連世界食糧計画(WFP)、カーギル、インドのCentre for Responsible Businessは1月27日、インド・ラジャスタン州のジャイプルで栄養プログラムを始動した。同地方での栄養不足問題に対処する。ジャイプル市の助成・児童発展局も協力する。

 インドでは、栄養失調が、疾病の重大な要因となっており、特に母子の栄養不足が出生時の低体重、低身長、貧血を引き起こしている。今回のプログラムは、出生後1,000日間の新生児に対し栄養のある食事を提供するもの。アンガンワディ・センター(AWC)の協力を得て、子供、妊娠中および授乳中の母親に支給されている持ち帰り用配給(THR)品の栄養価を向上させる。栄養に関する行動変化を促すコミュニケーションも展開する。

 カーギルは、安全で責任ある持続可能な栄養の提供をミッションとして掲げており、今回のパートナーシップを通じて、支援が必要なコミュニティへの栄養提供の官民連携モデルになればと話している。

【参照ページ】Bell & Evans Finances Transition of 50,000 U.S. Acres to Certified Organic in 5 Years Through Cargill, Rodale Institute Partnership
【参照ページ】Cargill unveils seaweed powder to address consumers’ appetites for label-friendly ingredients
【参照ページ】Cargill, UN World Food Program and Centre for Responsible Business launch nutrition program in Jaipur, Rajasthan

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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