英小売大手マークス&スペンサーは2月11日、同社店舗で販売しているデニム商品に対し、新たなサステナビリティ基準を設定。コットン調達、ウォッシュ工程、インディゴ染め工程等で新たなアクションを展開する。オンライン販売商品から新基準を適用しつつ、最終的には全デニム商品を対象とする。新製品でも50%以上に新基準が適用される。
同社販売のデニムは、英国でのジーンズ販売の10%を占める規模。同社の調査では、消費者の58%が、衣服購買時にサステナビリティを主要な検討事項にすると回答。また75%は耐久性のあるジーンズを求めていると回答した。
コットン調達では、全アパレル製品で、ベター・コットン・イニシアチブ(BCI)認証コットンの調達を100%にまで引き上げる。BCI認証コットンでは、2019年では、農家での水消費量を180億l削減した上で収入を改善。
ウォッシング工程でも、持続可能なフィニッシュ工程技術を有する「Jeanologia」とも協働し、業界平均と比べて水消費量を86%削減できている。
またデニムのインディゴ染色工程では、健康への悪影響の少ない染料への転換や水消費量の削減を実施。春夏物の新商品のうち約50%が、低インパクト染色での生産となる。
その他にも、同社は、特に労働・人権の観点から、委託先縫製工場を開示しており、透明性も高めている。アパレル業界の国際課題となっている中国・新疆ウイグル自治区での強制労働への関与しないことを示す国際アクションにも参画。1月には、英国およびインドでの同社サプライチェーンの労働環境について、国際NGOオックスファムに調査とギャップ分析も依頼している。
【参照ページ】EVERYDAY STYLE & TRUSTED VALUE: M&S CLOTHING SETS NEW SUSTAINABLITY STANDARDS FOR DENIM
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