英自動車大手ジャガー・ランドローバーは2月15日、新たな経営戦略として、サステナビリティ高級車ブランド路線を打ち出した。ジャバーとランドローバーの双方のブランドで、2030年までに全て電気自動車(EV)モデルの切り替えた上で、将来市場のために燃料電池自動車(FCV)の開発も進める。ジャガー・ランドローバーは、2008年にインド財閥タタ・サンズの傘下に入っている。
【参考】【イギリス】ジャガー・ランドローバー、高級EV車製造工場を英国内に建設。電気自動車化推進(2019年7月8日)
ジャガーブランドでは、2030年までにEVのみの新車販売の体制に転換。ランドローバーでも2030年までにEV販売比率を約60%にまで高める。ランドローバーはEV車種を6モデル投入する予定で、最初のモデルは2024年に上市する。
同社は今回、EV開発や、コネクテッド・カーの分野の投資に合計25億ポンド(約3,700億円)を投資すると表明。カスタマー・エクスペリエンスも追求する。英国で先行していたサブスクリプション・モデル「PIVOTAL」は前年度に750%の成長。他の地域にも展開する計画を明らかにした。
今回の発表では、2039年までに、自社事業、サプライチェーン、製品全体での二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成することも表明。水素エコノミーに向け、燃料電池自動車の開発も進め、今後12ヶ月以内に英国でプロトタイプが発表される予定。
同社は、グループ会社のタタ・モータースとの技術協働にも言及。2025年までにEBITマージンを10%以上にまで引き上げ、ネットデットをプラスに転ずる財務目標も示した。
【参照ページ】JAGUAR LAND ROVER REIMAGINES THE FUTURE OF MODERN LUXURY BY DESIGN
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