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【国際】ヴェスタス、洋上風力15MW基を発表。日本市場販売では三菱重工と合弁会社設立

 風力発電機世界大手デンマークのヴェスタスは2月10日、同社初の洋上風力発電15MW基を発表した。ヴェスタスは、陸上風力では大きな世界シェアを持っているが、大型化の進む洋上風力では遅れを取っていた。大型基の技術を持っていた三菱重工業の風力発電事業を買収したことで、今後一気に洋上風力発電分野にも攻勢をかける。

【参考】【日本】三菱重工、洋上風力設備合弁MHIヴェスタス株式をヴェスタスへ売却。国産風力メーカー終焉(2020年10月30日)

 洋上風力では、すでにシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーが14MW基「SG 14-222 DD」を投入しており、搭載しているパワーブーストで最大15MWの設備容量を発揮できる。さらに、独フラウンホーファー研究機構の風力システム研究所(IWES)は、20MW級の風力タービンの実用化に向けた技術開発を展開中。

【参考】【台湾】海龍2号洋上風力、シーメンスガメサの超大型14MWタービンを内定。2024年から着工(2020年5月29日)
【参考】【ドイツ】フラウンホーファー研究機構、20MW風力タービンの実証試験環境整備。大型化に対応(2020年2月25日)

 今回、ヴェスタスが発表した15MW基「V236-15.0MW」は、9.5MW基の「V174-9.5MW」と比べて、発電量の34%増が期待できる。また、900MW規模の洋上風力発電エリアでは、9.5MW基よりも34基も少ない発電機で5%の発電量増が見込める。サイト固有の条件に対応し、60%を超える稼働率を実現できるとした。

 V236-15.0MWは、2022年に初設置を予定しており、大規模生産は2024年から開始する。

 一方、ヴェスタスに風力発電事業を売却した三菱重工業は2月1日、ヴェスタスの風力発電機を日本で発売するための合弁会社「MHIべスタスジャパン」を東京に設立すると発表した。出資比率は三菱重工業70%、ヴェスタス30%。風力発電の技術開発で日本をリードしてきた三菱重工業は、ヴェスタスの販売代理店としての再スタートを切る。

【参照ページ】Vestas launches the V236-15.0 MW to set new industry benchmark and take next step towards leadership in offshore wind
【参照ページ】風力発電設備販売の新会社が営業を開始

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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