アメリカ国立衛生研究所(NIH)が進める米国史上過去最大級の生体データベース構築プログラム「All of Us」は2月2日、インテルとグーグルが同プログラムに参画したと発表した。同プログラムでは100万人の参加者を集め、個人情報データを収集し、医科学研究に役立てることを目指している。
同プログラムでは、新型コロナウイルス感染症を含む幅広い疾病に関する数千もの研究を支援するため、個人のライフスタイル、社会経済環境、自然環境特性、生物学的特性が検査、予防、治療に与える影響を測るための個人データベースを構築している。目標は100万人で、すでに36.6万人が同プログラムに参加し、遺伝子解析のためのサンプルを27.9万例収集した。また電子カルテ情報も23.3万件も獲得。他にもアンケート調査では134万人の回答を得ている。
同プログラムは、研究者向けのデータ提供ツールとして「Researcher Workbench」を構築する予定。同ツールは、グーグルのクラウドサービス「Google Cloud」をホスティングとして採用し、インテルはCPU「Xeon® Scalable」をGoogle Cloudに提供している。
同プログラムは、特に、人種やエスニシティのマイノリティや低所得者層、障害者のデータ収集を強化。参加者の80%はマイノリティのデータとなっている。参加は任意で、医療アンケートの他、生体データ、ゲノムデータ、電子カルテの情報を提供する。提供した個人情報は保護される。
【参照ページ】Intel and Google Cloud Team with All of Us Research Program
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