国連欧州経済委員会(UNECE)の国連CEFACT(貿易円滑化と電子ビジネスのための国連センター)は1月14日、新型コロナウイルス・パンデミックで、貿易流通が中断する事態が発生したことを受け、将来のパンデミックに向け貿易関連の寸断を防ぐためのガイドラインを発行した。
パンデミックでは、各国政府が展開したロックダウンや移動規制等により、貿易が滞る事態が随所で大規模に発生。また、感染リスクを抑えるために、オペレーション上での人とのコンタクトを避けることも急務となった。
今回のガイドラインでは、「協働」「業務手続」「テクノロジー活用」の3つの観点から推奨アクションを提示した。協働では、貿易を止めないようにするためのクロスボーダーの協力、各国でキャパシティ共有するサプライチェーンのレジリエンス、各国の貿易円滑化機関がハブとなり総合的な対策を実施、国際機関によるガイダンス発行、中小零細企業が活用できる経済特区を創設した貿易手続の簡素化を挙げた。
テクノロジー活用では、電子システムでの手続申請、窓口の一本化、テレワークで業務できるデジタル環境の整備等を挙げた。
【参照ページ】UN/CEFACT outlines standard operating procedures to keep trade flowing smoothly during pandemics
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