家具世界大手スウェーデンのイケアは1月25日、2030年森林アジェンダを発表。生物多様性の強化、気候変動に伴う影響の低減、木材の有効利用に向けたイノベーションを推進する。
同社は、2020年までの持続可能な資源目標として掲げていた水準を達成。具体的には同社製品に使用する木材の98%は、再生資源またはFSC認証を取得した。その上で、今回発表した2030年目標では、森林そのものの持続可能性を高めるアクションにもコミットしていく。
まず、同社が調達した木材の森林地だけでなく、世界中の森林に対し責任ある森林マネジメントを促す。さらに、生物多様性の改善では、木材サプライチェーン全体で、森林に生活を依存する人々の権利や需要を支援する。
製品製造では、設計段階から再利用、リファービッシュ、再製造、リサイクルを念頭に置き、木材の有効活用や二酸化炭素の長期間貯留を推進。木材の3分の1は再生木材を使用し、サーキュラーエコノミー化を進める。その他の木材では第三者認証の取得を続ける。
重大な森林破壊リスクのある農作物等の原材料の調達については、森林破壊や自然生態系の転換に寄与していないことを担保する。
同社は2020年、気候ポジティブを加速するため、2億ユーロ(約252億円)を投じると発表。森林再生、劣化森林の復元、森林管理の改善等を通じ、二酸化炭素排出量削減を行う。また同社、軽量構造の採用により木材利用効率の改善も進める。
【参照ページ】IKEA launches new 2030 forest agenda to push for improved forest management and biodiversity globally
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