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【中国】BYD、英国でEVバスでのV2G実証に参画。コロンビアでは900台注文、米国でも1000台以上走行

 EV世界大手中国BYD(比亜迪汽車工業)は2月1日、バス運行大手Go-Ahead Londonが英国ロンドンのノーサンバーランド・パークにあるバス車庫で、EVバスから送電網に電力を供給する「Bus2Grid」プロジェクトに参画すると発表した。ロンドンの市バスは特徴的な2階建てバスで知られている。BYDは、市バス車両を共同開発した英アレクサンダー・デニス(ADL)と協働し、今回のプロジェクトを担う。

 BYDは今回、電気自動車(EV)タイプのロンドン市バス車両「BYD ADL Enviro 400EV」を28台納品。電気料金の安い夜間にEVバッテリーに充電し、電気料金の高い電力ピーク時にEVバッテリーからグリッドに給電する実証を行う。英政府は、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を法定化しており、EVバスも電力の安定供給に活用する。自動車から送電網への給電は「Vehicle-2-Grid(V2G)」と呼ばれているが、商用車でV2Gを実施するのは今回が世界初。また「Bus2Grid」は世界最大のV2G実証実験となる。2021年夏頃から実証を開始する。

 Bus2Gridは、英電力大手SSE Enterpriseがプロジェクトを統括し、BYDヨーロッパ、UKパワー・ネットワークス、リーズ大学が参画。英政府のイノベーション助成機関「Innovate UK」からも助成金も得ている。英電力プラットフォーム・スタートアップOrigamiとロンドン交通局も技術パートナーとして参加。

 BYDの車両パートナーとなっているアレクサンダー・デニスは、カナダのバス車両生産大手ニュー・フライヤー・インダストリーズ(NFI)グループの傘下にある。BYDは、アレクサンダー・デニスと提携し、2015年からすでに販売してきたEVバス台数は、納品待ちのものも含めて500台以上。2020年には合計49台を納品しており、そのうち28台を、同プロジェクトのようにV2Gが可能な仕様にした。

 またBYDは2020年12月には、コロンビアのボゴタ市から市バス運行用にEVバス876台の注文も獲得。ボゴタ市は他社からも13台のEVバスを購入しているが、BYDの市場シェアは98.5%を誇る。2018年には同国のメデリン市にも64台を納品済み。BYDは中南米からのEVバス注文が近年急成長している。

 さらにBYDは2020年12月29日、同社のEVバスによる米国内でのバス運行路線が100万マイルを突破したと発表。合計1,000台以上の同社EVバスが米国内で走行している。100万マイル(約160万km2突破は、米国で同社が初。カリフォルニア州やコロラド州等で走行している。

【参照ページ】BYD GEARS-UP FOR BUS2GRID ‘SWITCH-ON’
【参照ページ】BYD WINS ANOTHER ORDER FOR 406 ELECTRIC BUSES IN COLOMBIA
【参照ページ】BYD HONORS THE FIRST U.S. TRANSIT MEMBERS OF THE “1 MILLION ZERO-EMISSION MILE CLUB” – UPDATED
【画像】BYD

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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