サーキュラーエコノミー分野特化のインパクト投資運用Closed Loop Partners(CLP)は1月14日、使い捨てカップを減らし、何度も使える耐久型再利用容器の市場可能性に関するレポートを発表した。
Closed Loop Partnersは、2018年にマクドナルドとスターバックスとともにNextGenコンソーシアムを運営しており、再利用型のカップの事業実装を進めている。コカ・コーラ・カンパニー、ネスレ、ヤム・ブランズ、ウェンディーズ、Jacobs Douwe Egberts(JDE)の5社がサポーティング・パートナーとして、世界自然保護基金(WWF)がアドバイザリー・パートナーとして、IEDOがイノベーション・パートナーとして参加している。
【参考】【アメリカ】マクドナルドとスターバックス、飲料カップごみ削減で連携。プラスチック・紙双方(2018年7月24日)
【参考】【アメリカ】インパクト投資ファンドCLF、コネティカット州とリサイクル推進で連携。5億円投資(2018年3月31日)
今回のレポートは、NextGenコンソーシアムでの検討成果をまとめた内容となっている。
NextGenコンソーシアムは、プラスチック廃棄物が年間1,100万t海洋流入していることを問題視しており、飲食店舗等での再利用型活用モデルを模索している。同コンソーシアムの「NextGen Cup Challenge」は、広くアイデアを募集しており、すでに52ヶ国から480のアイデアが寄せられている。そのうち12のアイデアには実際に資金を付けてプロジェクト化し、そのうち4つは実際に実証プロジェクトにまで進んでいる。
具体的には、英国からはCupClub、インドネシアからはMuuse、ドイツからはRecupが実証プロジェクトにまで進み、各々スキームで技術的な品質、環境性、経済合理性、ユーザー利便性を確保するための検証と事業の磨き込みが行われている。
再利用では、回収率は90%以上を確保、また実証に関わった消費者の34%はサブスクリプションモデルを好むことも見えてきた。今回のレポートでは、再利用型のモデルの要点も紹介した上で、他社がプロジェクトを進める上でのポイントもまとめた。
【参照ページ】Closed Loop Partners Releases Groundbreaking Report on the Pathway to Scale for Reusable Packaging Models
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