飲料世界大手ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)傘下のアンベブは1月25日、電気自動車(EV)製造スタートアップFNMとパートナーシップを締結し、電気自動車(EV)、EVトラック、EVバンを共同開発し、2023年末までに、アンベブが飲料運送車両用に1,000台導入を目指すと発表した。
同社は2018年、2025年までにサプライチェーン上の二酸化炭素排出量を25%削減する目標を設定済み。今回発表のEV投入により、2023年末までに、アンベブの飲料輸送トラックの半数を、再生可能エネルギー稼働に転換。二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成する見込み。
FNMは、アンベブが2019年に実施したスタートアップインキュベーションプログラム「Aceleratora 100+」のファイナリスト。アンベブだけでなく、ブラジル内外の他社でも活用できる物流ソリューションの開発を進めてきた。
FNMは、ブラジル唯一の完全国産自動車アグラレとの間で技術協力を締結。アグラレは、アンベブに運送車両を供給してきた企業でもあり、今回、アグラレ、FNM、アンベブの3社連携が誕生することになる。
現在、FNMが開発中のEVトラックのモデル車種「FNM 833」は、一回の充電で最大100km走行可能。テスト車両はまずリオデジャネイロでの実証を行う。欧州型の電気自動車急速充電規格CCS Type-2コネクターを搭載したEV充電器「ウォールボックス」で最大4時間で充電可能。ブラジル全土にウォールボックスを設置し、アンベブの配送センターに敷設された太陽光パネルで発電した電力をで充電する。
また同車両は、アンベブのITシステムに100%接続されており、交通情報、ルート、クライアントの特性等の情報をリアルタイムに共有。人工知能(AI)を搭載した衝突防止システムや、車両一体型カメラ等、安全性を重視した新技術を導入する。
【参照ページ】Ambev closes out their partnership with the startup FNM for the production of a thousand electric vehicles
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